2012年夏、筑波研究学園都市内にある日系大手医薬品メーカーの研究所で免震改修工事が開始された。
当医薬品メーカーは、万が一大地震が発生した場合であっても、研究者や研究施設を保護し、事業継続性を維持する目的で当工事の実施を決定した。
工事に伴い、研究設備の入れ替えが行われることになり、カーレントサービスはお客様である設備メーカーから、100台以上の研究設備を高所階へ搬入し設置する工程までを担う、搬入・設置業務の依頼を受けた。
事業継続性が主目的とされている工事であるため、設備の設置にも当然ながら正確な仕上がりが求められていた。
設備の生産スケジュールの関係上、搬入・設置工事は2013年5月にプランニングが開始された。
カーレントサービスは、まずは図面による計画立案・見積り策定を行い、その後、現地下見を経て、最終的に、作業工程として7月末までの一か月間で工事を完了する計画を立案した。
自社社員の中から施工管理者および施工リーダーを選出し、さらに協力会社からのサポートメンバーを含む計4名が常時業務に従事する体制で工事に着手した。
工事が進むについて、事前に伝えられていた設備仕様と異なる仕様であったり、部品の到着が遅れたりするなど、いくつかの問題が生じたものの、施工管理者がお客様と相談しながら柔軟に工程を組み直し、また、高い施工技術を駆使しながら課題を一つずつクリアーしていった。
さらに、真夏の日中という大変な暑さの中での作業であったため、メンバー同士がお互いの健康管理に十分に気を配り、時には必要な冷却アイテムを随時手配しながら作業を進めた。
その結果、予定通りのスケジュールで無事全ての工事を完了することができた。
お客様からは、年末に予定されている別フロアーの搬入設置工事についても引き続きカーレントサービスが実施するよう、高い期待と共にご依頼いただいた。